今回は、『No.11 箇条書きを利用した見出しの番号付け』の記事で作成した見出しの番号部分のオブジェクトを差し替えてみましょう。
このオブジェクトのテキストには箇条書きの機能が設定してあり、さらにアンカー付きオブジェクトとして見出しテキストに挿入してあります(下図)。
まず、差し替え用のオブジェクトを作成します(下図)。ここでは、背景のオブジェクトの色と形を変更しました。このオブジェクトをコピーしておきます。
次に、[編集]メニューから[検索と置換]を選択し、[検索と置換]ダイアログを表示します。まず、[正規表現]タブを選択し、[検索文字列]のポップアップメニューから[位置]→[段落の始まり]を選択します(下図)。
[検索文字列]に「^」が入力されるので、続けて[検索文字列]のポップアップメニューから[マーカー]→[アンカー付きオブジェクトマーカー]を選択します(下図)。
すると、[検索文字列]には「^~a」と表示されます(下図)。
今度は、[置換文字列]のポップアップメニューから[その他]→[クリップボードの内容(書式設定なし)]を選択します(下図)。
[置換文字列]には「~C」と表示されているはずです(下図)。
この状態から置換を実行すると、青い五角形のオブジェクトが、オレンジの正方形のオブジェクトに置換されます(下図)。もちろん、番号もそのままです。このように、InDesignの[検索と置換]の機能を利用することで、クリップボードにコピーしておいたオブジェクトに置換することができます。
なお、ドキュメント内の見出し以外の部分にアンカー付きオブジェクトがない場合には、[検索文字列]の[位置]→[段落の始まり]の手順はなくても問題ありません。
※この方法は、日経印刷株式会社の戸田様がpage2018で講演された内容を基に作成しています。