クライアントから入稿されたテキストをInDesignに配置したり、他社からもらったInDesignドキュメントでテキストを修正した際に、禁則処理がきかない句読点や括弧類がまぎれていることがないでしょうか?
下図は、禁則処理や日本語のコンポーザーが設定されているにもかかわらず、読点が行頭にきてしまった例です。
このような場合、行頭にきた読点を選択して[情報]パネルを表示してみましょう。すると、Unicode番号がFF64で[文字種]が[欧文用文字]となっていることがわかるはずです(下図赤枠)。
では、正しい読点を選択して[情報]パネルを表示してみましょう。Unicode番号が3001で[文字種]が[読点類]となっています(下図赤枠)。
つまり、行頭にきてしまった読点は、本来の読点と見た目は同じも[文字種]が異なっていたために、禁則処理がきかなかったことが分かります。このような場合は、本来の読点に置換する必要があります。修正個所が数ヶ所であれば手作業で修正してもかまいませんが、多い場合には[検索と置換]ダイアログを使って置換しましょう。
[検索文字列]に< FF64>、[置換文字列]に<3001>と入力して置換すればOKです(下図赤枠)。あるいは、[検索文字列]と[置換文字列]にそれぞれコピーした読点を直接ペーストしてもかまいません。
また、[禁則処理セット]ダイアログの[行頭禁則文字]にFF64の読点を追加する方法で対処することもできます(あまりお勧めはできませんが...)。
なお、他の句読点や括弧類で問題があるケースでも、同様に対処していきましょう。