BBSにて、Double Quotation・Double Minuteに関する質問がありましたので、色々と試してみました。まず下図のように、SimpleTextで「あ“いう”えお」と入力したテキストを用意しました(“”はShift JIS8167・8168です)。
このテキストを縦組みでInDesign 2.0.1Jに配置してみました(下図参照)。
すると、OpenTypeFontを使用した場合は、ヒラギノを除いて縦組用のDouble Minuteに置き換えられます。しかし、OCFやNew CIDフォントを使用している場合は、うまくありませんので[検索/置換]を使って「“”」を置き換えてみました。Double Minuteは[検索/置換]の入力フィールドには、直接入力できませんので(コピー&ペーストでもダメです)、下図のようにユニコード番号で置き換えます(Shift JIS EE80・EE81は使用できません)。
「“”」をそれぞれ<301D><301F>に置換しました。
すると縦組用のDouble Minuteに置換されます(上図)。しかし置換したDouble Minuteは半角用のものになってしまっています。
実はNew CIDのリュウミンLには、全角のDouble Minuteも用意されています。しかし、このDouble Minuteにはユニコード番号がないので[検索/置換]で一気に置き換える事ができず、[字形]パレットで一字ずつ置換するしかありません。この文字で置換したものが下図です。
ただ、置換する数が多いとめんどうなので、そんな場合は、半角のDouble Minuteに置換後、再度[検索/置換]を使用して、[文字前のアキ量]と[文字後のアキ量]に「2分」を設定した方が楽かもしれません。
※置換後は[禁則処理設定]にもDouble Minuteを登録しておきましょう(全角のDouble Minuteは登録できません)。
次にOCFのリュウミンLの場合ですが、先程の方法で[検索/置換]をすると、Double Minuteが横向きになってしまいます。この場合は[文字]パレットで90°回転させてあげなければならないかもしれません。
実は、今回試してみておかしな現象を体験しましたので、紹介させていただきます。おかしかったのはヒラギノです。
[字形]パレットを使って、上図のハイライトされた文字「ユニコード:201C」に置換してみたのですが、何故か置換されないのです。
そればかりか、別の文字「ユニコード:FF02」(上図のハイライトされた文字)に置換した所、なぜか先程置換したかった文字「ユニコード:201C」に置換されたのです(下図)。何故なんでしょうね?