CC 2019では、[段落]パネルに[同一設定段落の間隔]という項目が新しく追加されました(下図)。
この項目は、同じ設定が適用されている複数の段落に対して、任意の値を適用すると、その値が複数の段落をグループとみなして値が適用されます。デフォルトでは[無視]が設定されています。例えば、下図のようなテキストがあったとしましょう。
「Aの段落」と「Bの段落」、「Bの段落」と「Cの段落」の間にもう少しスペースを空けたいとします。そこで、文字ツールで「Bの段落」の段落をすべて選択し、[段落]パネルの[段落前のアキ]と[段落後のアキ]に値を設定します。ここでは、それぞれ「2mm」としました(下図)。
すると、「Bの段落」のそれぞれ3つの段落に対して[段落前のアキ]と[段落後のアキ]が適用されます(下図)。当たり前ですよね。
しかし、ここでは[段落]パネルの[同一設定段落の間隔]を[無視]から[0mm]に変更します(下図)。
これにより、選択していた「Bの段落」の3つの段落の間隔は「0mm」となり、「Aの段落」と「Bの段落」、「Bの段落」と「Cの段落」の間隔のみを広げることができました(下図)。
これまでだと、「Aの最後の段落、またはBの最初の段落」と「Bの最後の段落、またはCの最初の段落」に対して、[段落前のアキ]と[段落後のアキ]を設定する必要がありましたが、[同一設定段落の間隔]を使用することで作業が便利になっています。