Adobeのテクニカルソリューションデータベース 文書番号221425によると、InDesign 2.0Jではモノルビの動作仕様が変更になったそうです。下図は1.0Jで「日本語」という文字に「にほん」とスペースなしで設定し[モノルビ]を選択したものです。
[モノルビ]を選択したにもかかわらず、ルビ文字をスペースで区切っていないため、親文字「日本語」全体にかかる[グループルビ]としてルビがふられる仕様になっていました。
これを2.0Jで開くと下図のようになります。
ルビには何の変化もありませんが、ルビダイアログを見てみると、種類が[グループルビ]になっています。それではこれを[モノルビ]に変更するとどうなるでしょう。
親文字の最初の1文字に[モノルビ]としてルビがふられ、そのために親文字があふれてしまいました。
サポート文書によると、1.0Jでは、モノルビを適用するために選択したテキストの文字数が、スペースで分割されたそれぞれのルビの文字数よりも多い場合、動作に一貫性がなかったそうです。
2.0Jでは、親文字の文字数よりもモノルビの文字数が多い場合は、ルビの文字数に応じて親文字の選択範囲が自動的に調整されるそうです。