メールでご質問を受け、試してみた事がありますので、ここに掲載させていただきます。
メールの内容は、「縦組みで、縦組み用の二点リーダーやダーシを使用したInDesign 1.0Jのドキュメントを2.0Jで開くと、二点リーダーやダーシが横向きになる」というものでした。
試しに、上図のShift-JIS EB60~EB70あたりの文字のいくつかを1.0Jで入力し、2.0Jで開いてみました。
上左図が1.0Jで作ったもの、上右図が2.0Jで開いたものです。これを見るとわかるのですが、一部の約物の向きが変わってしまっています。1.0Jと2.0Jでは、受け取った文字コード(入力)をどう変換して、どう表示(出力)させるのかが変わったようです。
今回使用した文字の領域は、一種のユーザー外字領域(正規のユーザ外字領域でもない)で、この文字コードを入力しても、この文字が出現する保証はどこにもないそうです。いわゆる文字回転のためのグリフを必要としていた昔のアプリケーションが使った残骸のようなものだそうです。縦組み用の約物だと解説されている資料もあるそうですが、無用なトラブルをさけるためにも、この領域の約物は使用しないのが、賢明だと思われます。
すでにこの領域の約物を使用した作った1.0Jのドキュメトンを2.0Jで使用する場合は、[検索/置換]を使用して、置換するとよいのではないでしょうか。
※今回の件についても「ShowTime +one」のせうぞーさんに色々と教えていただきました。この場をおかりしてお礼を申し上げます。