プリンターフォントがない環境で、QuarkXPressのデータをPSプリンターからプリントすると、文字と文字とがくっついたり、離れたりする所があり、あまりキレイにプリントする事ができませんでした。
又、Illastratorの場合は、[フォントのダウンロード]にチェックを入れれば、プリントする事ができますが、文字が太るという現象がありました(但し、Illastrator 9.0からは文字も太らずプリントできます)。
InDesignでは、どうでしょうか?
結論から言うと、OpenTypeフォントはもちろんの事、CIDフォントもOCFフォントも文字が太らず、かなりキレイにプリントできます。私の所のように小さな事務所では、なかなかプリンターフォントまで買いそろえる事ができないので、大変助かります。
但し、Illastratorのファイルを貼り込んである時は、注意が必要です。
Illastrator 8.01と9.02で、ファイル形式をaiとeps、フォントをCIDとOCFの両方で、InDesign上に貼り込んで、プリントしてみました。以下に結果を述べます。
Illastrator 8.01の場合
- ai形式では、文字がバケる(CID・OCF共)。
- eps形式では、[フォントデータを含む]にチェックを入れた時には、プリントはされるが文字は太る(CID・OCF共)。
Illastrator 9.02の場合
- ai形式では、[他のアプリケーション用にすべてのフォントを埋め込む]にチェックを入れた時には、正常にプリントれ、文字も太らない(CIDのみOK)。
- eps形式では、[フォントデータを含む]にチェックを入れた時には、正常にプリントされ、文字も太らない(CID・OCF共)。