それでは、[文字]パレットの[文字ツメ]について考えてみましょう。
Study Room 1.0J No.09でも述べましたが、和文を詰める時は[文字ツメ]を使用した方がよさそうです。
まず下の図を見て下さい。上の行が[文字ツメ]をしていないもの、下の行が「の」のみに50%の[文字ツメ]を適用したものです。
これを見るとわかるように、カーニングやトラッキングが文字の後ろのスペースを詰めるのに対して、[文字ツメ]は文字の前後のスペースを同じように詰めるようです。
それでは、[文字ツメ]を100%で適用するとどうなるでしょう。
下の行が[文字ツメ]を100%適用したものです。
和文はかなり詰まっていますが、文字がくっついてはいません。
しかし、欧文はちょっと見苦しいようです。
和欧混植の場合で、欧文にも[文字ツメ]を適用する場合は、適用量に注意したほうがいいようです。
ちなみに、OpenTypeフォントやCIDフォント以外にも、OCFフォントやTrueTypeフォントでも[文字ツメ]は効くようです。