[文字]パレットの[カーニング]には、数値以外にも[メトリクス]と[オプティカル]があります。デフォルトでは[メトリクス]になっていますが、この違いはどういったものでしょう。
ユーザガイド(p.140)によると、[メトリクス]は欧文フォントに含まれるペアカーニングを使用し、[オプティカル]は隣接する文字間のアキを文字の形に基づいて調整するとあります。実際に欧文と和文の混じった文字で、[オプティカル]を試してみましょう。
下の図は[オプティカル]で組んだものの、カーニングの値を調べたものです。
「I」と「n」の間のカーニングは、−12になっています。
それでは、「勉」と「強」の間はどうなっているでしょうか。
「勉」と「強」の間は+19で広がってしまっています。
和文が混じった文章の場合、この[オプティカル]という機能は、使用しない方がいいと思われます。
和文を詰める場合には、[文字]パレットの[文字ツメ]を使いましょう。