レイヤーは昔からある機能で、皆さんもよく使用していることと思います。今回は、意外と知られていないレイヤーに関する機能をご紹介します。
[レイヤー]パネルで新しくレイヤーを作成する場合、[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックしますが、デフォルトの設定では、現在選択しているレイヤーの上に新規レイヤーが作成されます 。ここでは、「A」「B」「C」という3つのレイヤーがあるドキュメントで、「B」レイヤーを選択した状態で[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックします(下図赤枠)。
すると、「B」レイヤーの上に新規レイヤーが作成されます(下図赤枠)。
現在選択しているレイヤーの下に新しいレイヤーを作成しすることも可能です。この場合、command(WindowsではCtrl) キーを押しながら、[レイヤー]パネルの[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックします(下図赤枠)。
また、すべてのレイヤーの一番上に新規レイヤーを作成したい場合には、command+shift(WindowsではCtrl+Shift)キーを押しながら[レイヤー]パネルの[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックします(下図赤枠)。
レイヤーをダブルクリックすることでレイヤーに名前をつけることができますが、新規レイヤーを作成する際に[新規レイヤー]ダイアログを表示させ[名前]を付けつつ、新規レイヤーを作成することもできます。この場合、option(WindowsではAlt)キーを押しながら[レイヤー]パネルの[新規レイヤーを作成]ボタンをクリックします。すると、[新規レイヤー]ダイアログが表示されます(下図)。
なお、選択しているレイヤーの下や、一番上に新規レイヤーを作成したい場合も、option(WindowsではAlt)キーをプラスして押せば、[新規レイヤー]ダイアログを表示できます。
また、コピー元ドキュメントのレイヤー名を保持したまま、他のドキュメントにオブジェクトをペーストしたい場合には、まず、コピー元のドキュメントの[レイヤー]パネルのパネルメニューで[コピー元のレイヤーにペースト]がオンになっていることを確認します。この状態で、目的のオブジェクトを他のドキュメントにペーストすると、元のドキュメントのレイヤー名を保持したままペーストできます(下図)。
なお、ペースト先のドキュメントに元のレイヤーと同じ名前のレイヤーがない場合は、自動的に新しいレイヤーが作成され、そのレイヤー上にペーストされます。
選択したオブジェクトを他のレイヤーに移動するには、オブジェクトを選択した際にレイヤーに表示される(レイヤーカラーの)■をつかんで、他のレイヤー上までドラッグします(下図)。
すると、選択していたオブジェクトがドラッグしたレイヤーに移動します(下図)。なお、オブジェクトの上下関係が変わることで、見た目が変わる場合がありますので注意してください。
ちなみに、レイヤー上にあるすべてのオブジェクトを一気に選択したい場合には、option(WindowsではAlt)キーを押しながら目的のレイヤー名をクリックします。