次に[検索と置換]の[字形]を見ていきたいと思います(下図)。
InDesign CS2でもユニコード番号による検索や置換は可能でした。
しかし、上図のように「辺」を「CID:14235, ユニコード:9089」の異体字に置換するといったことはできませんでした。
※上図はInDesign CS2のスクリーンショットです。
InDesign CS2の[検索と置換]ダイアログで、上図のようにユニコード番号を設定しても、同じユニコード番号の異なる字形に置換されてしまうからです(下図)。 そのため、これまではタグ付きテキスト上で置換するといった方法等をとる必要がありました。
InDesign CS3では「GID/CID」番号での検索が可能となったことで、フォントが持つすべての字形への置換が可能となりました。下図のように、「ID:」に 「GID/CID」 を選択し、置換したい字形の 「GID/CID」 番号を入力すればOKです。
※CIDとは「Character IDentifier」の略、GIDとは「Glypf IDentifier」の略で、PostScriptベースのOpenTypeフォントの場合は、CID=GID と考えて問題ありません。1つの字形には必ず1つの「GID/CID」が割り当てられており、同じ「GID/CID」を持つ他の字形は存在しません。
これにより、 指定した字形へ置換がなされます(下図)。