今回はドロップキャップについて検証してみたいと思います。設定方法はいたって簡単で、まず適用したい段落内にテキスト挿入点をおき、[段落]パレットの[行のドロップキャップ数]に何行分の大きさのドロップキャップを適用するか入力します(下図参照)。
次に適用したい文字数を[1またはそれ以上のドロップキャップ]に入力します(下図参照)。これでOKです。
(注意点)
下図をご覧下さい。「ド」と「ロ」の文字が重なってしまっています。これはフレームグリッド使用時に、そのフレームグリッドの[フレームグリッド設定]の[字間]に負の値を指定してある場合に起こります。[字送り]の値を見ると「−154」になっています。これは[字間]に負の値が指定してあるため、「ド」の文字にもトラッキングが適用されてしまっているからです。この現象を回避するには「ド」の文字を選択して、[字送り]を「0」にすることで回避できます。
他にも以下のような注意点があります。
※同じストーリーに含まれる日本語テキストと欧文テキストにドロップキャップを適用すると、日本語テキストがインデントして表示されるそうです。日本語テキストを選択し、文字組み基本設定で[なし]を選択することで回避できます。
※「始め括弧類」文字の前にドロップキャップ文字があると、行末に余分なスペースが入ることがあるそうです。「始め括弧類」文字を選択し、[文字]パレットの[文字後のアキ量設定]を[ベタ]にすることで回避できます。
上記の2つの症状は、Adobeサポートデータベース サポート文書番号220601にも記載されていますが、当方ではこの現象を確認できませんでした。詳細をご存知の方は、ご連絡頂けるとありがたいです。