InDesignでファイルを保存する場合、[保存][別名で保存][複製を保存]の3つの項目があります。通常[保存]を選択してファイルを保存している方も多いと思いますが、できるだけ[別名で保存]を選択してファイルの保存をしましょう。
Adobeサポートデータベース サポート文書番号219867にも詳しい記述がありますが、[保存]コマンドを使用した場合、新しい情報はもちろん追加されますが、削除されたグラフィックについての古いデータ等は削除されません。これに対して、[別名で保存]コマンドの場合、文書が完全に作り直され、現在の文書に含まれているオブジェクトとページについての情報だけが保存されます。当然ファイルサイズも小さくすみ、再描画やプリントを高速に行うことができます。
また今回は、少しでも快適に作業をするためのポイントをいくつかご紹介したいと思います。以前、Study Room 1.0J No.03でも記述させていただきましたが、いつくか追加してご紹介させていただきます。
- できるだけ割り当てメモリーを増やす。
- ファイルはローカルのハードディスクに置く(ファイル・フォント・画像等はネットワークボリュームやリムーバルディスクではなく、できるだけローカルのハードディスクに置く)。
- 仮想メモリはオフにする。
- ディスクの空き領域を増やす。
- ディスクのメンテナンスを定期的に行う。
- 画像はリンクで配置する。
- 時々デスクトップの再構築をする。
- フォント管理ユーティリティーを使用する。
- テキスト入力はインライン入力を使用しない。
- 場合によっては、複数行コンポーザではなく、単数行コンポーザを使用する。
- グリッドやガイド、特殊文字、テキスト連結などは、極力非表示にする。
- 配置した画像の表示は、必要な時以外、高解像度や最適化にしないでプロキシかグレー表示で表示する。
- いくつかのレイヤーに分けて作業し、作業していないレイヤーを非表示にする。
- 使用しないパレットを閉じ、パレットが他のパレットやスクロールバーに重ならないようにする。
- 場合によっては、フォントのアンチエイリアスをオフにする。
- テキストは極力エディター等で編集してから配置する。
- 場合によっては、ディスプレイの色数と解像度を小さくする。
- 使用しない場合は、カラーマネージメントを無効にする。
- 定期的に再起動して、メモリの断片化を防ぐ。
- 不要な機能拡張やコントロールパネルを使用停止にする。
- 使用しないプラグインはオフにする(詳細はStudy Room 1.0 No.43)。
- 必要な時以外、カーニングではオプティカルを使用しない。和文を詰めたい時は、・文字ツメを使用した方が処理速度は速いと思われる。
ここで紹介させていただいた内容は、InDesign以外のアプリケーションでも有効な方法や、作業の内容によっては、使用できない項目も含まれております。各自の判断で少しでも快適に作業ができるよう、お試し下さい。