InDesignには下図のように14種類の[文字組みアキ量設定]が用意されています([なし]も含めると15種類)。難しそうな名前が並んでいるので、どういった文字組みになるのかわかりづらいと思っている方も多いと思います。しかし、考え方を変えることで14種類の文字組みも、さほど難しくないのがわかります。
まずは下図の赤枠内をご覧下さい。
これら3つは、すべて行末の句点を全角にする設定です。違うのは段落のはじめを1字下げにするかどうかだけなのです。中黒(・)をプラス(+)に置き換えて、考えるとわかりやすいのですが[行末句点全角]をベースに、段落のはじめを1字下げる設定を加えるかどうかの違いだけなのです(正確には、行の折り返しのはじめに括弧等がきた時に、処理が違うものもあります)。
こうやって考えると、実際には6つのグループにわかれます。
- 行末約物半角
- 行末受け約物半角
- 約物全角
- 行末受け約物全角/半角
- 行末約物全角/半角
- 行末句点全角
ですから、14種類の中から[文字組みアキ量設定]を選ぶ場合には、上記6種類の中から設定を選び、さらに段落を1字下げるかどうかで設定を選べばいいということになります(ちなみに、この14種類の設定の違いは、行頭・行末の処理の違いだけです。行中の設定はすべて同じです)。
実際には、この14種類ではハウスルールに合うものがないという場合は、新しく設定を作らなければなりませんので、1つの考え方として理解していただければと思います。
ちなみに、アドビにこの14種類の文字組のサンプル「文字組み設定の手引き」がありますので、一度ダウンロードして、ご覧になってみて下さい。