InDesignには[段落]パレットに[分離禁止処理]、[文字]パレットに[分割禁止]という項目があります。その2つはどう違うのでしょうか。
下図をご覧下さい。これは[禁則処理]に[弱い禁則]を使用し、[分離禁止処理]がオフの状態のものです。
次に[分離禁止処理]をオンにしたものが下の図です。
行をまたいで組版されていた「…」が、追い出されています。
それでは今回使用した[弱い禁則]の設定を見てみましょう。
[分離禁止文字]に「…」が設定されています。つまり[分離禁止処理]をオンにすると、[分離禁止文字]に設定してある文字が分離禁止になるのです([禁則処理セット]はカスタマイズ可能です)。
ちなみに[段落]パレットで[禁則処理]を[なし]にすると、[分離禁止処理]がオンであっても、分離禁止はされません。
それでは[分割禁止]とは、どういったものでしょうか。下図をご覧下さい。
この「すね」という文字を選択して、[分割禁止]をオンにします。すると下図のように選択した文字が追い出され、行わかれしなくなりました。
つまり、
[分離禁止処理]とは、オンにすることで使用した[禁則処理]の[分離禁止文字]が適用され、
[分割禁止]は任意の選択した文字が行わかれしなくなる機能ということができます。
ちなみに[分離禁止処理]は、段落ごとに設定する事もできます。