QuarkXPressなどでは、下図のようなタブ区切りのテキストの名前の部分を「両端揃え」にはできませんでした。InDesignのタブにも「両端揃え」の機能はありませんが、[字取り]を使うことで、名前を「両端揃え」にすることができます。
名前の部分を選択して、[文字]パレットの[字取り]の部分に適用したい数字を入力します。
すると下図のように、名前の始めと終わりの文字がキレイに揃います。
注意点として、[字取り]として入力できるのは、1~20までの整数だけ(20以上の数字を入力するとアラートがでます)という事と、小数点は入力できません(四捨五入されるようです)。
また、実際の文字数よりも少ない数値を入力する事もでき、その場合には文字間がつまり、解除する時は0を入力します。
あまりたいした事のない機能のようですが、使い方によっては、結構おもしろい使い方ができます。下の図をご覧ください。
上の行のそれぞれの2文字に[字取り]1を設定します。すると、下の行のようになります(ただし上図の場合、1バイトの数字では真ん中で揃いません)。
カーニングを使ってもできますが、発想しだいで結構おもしろい使い方ができるかもしれません。
何かおもしろい使用法がありましたら、ご連絡いただけるとありがたいです。
(追記 2001.11.28)
まずは下図をご覧下さい。16Qの文字に[字取り]を「10」設定したものですが、10文字分の字取りがなされていません
上図はフレームグリッドを13Qで設定し、文字を16Qにしたものです。こういった場合、16Qの文字に[字取り]を10文字分設定しても、フレームグリッドの設定が13Qだと、13Q×10文字分の字取りがなされますので、ご注意下さい。
これはテキストフレームでも同様です。下図をご覧下さい。
上図は、16Q・13Q・10Qの文字すべてに[字取り]を「10」と設定したものですが、すべて13Q×10文字分の字取りがなされています。これはテキストフレームのフォントサイズのデフォルト設定である13Qを字取りの基準としているためです。
ちなみにこの現象はAdobeサポートデータベース サポート文書番号220663に載っております。Adobeによると[字取り]を使用する場合は、フレームグリッドを使用することを推奨しているようです。