No.31【CS5.5】folio化の作業手順 その2

前回の記事でInDesignドキュメントをAcrobat.comにアップロードするところまで解説しましたので、今回は、ドキュメントの確認、メタデータの設定、iPadでの確認までの手順を解説していきます。

まず、Acrobat.comにアクセスします。[ウィンドウ]メニューの[エクステンション]から[CS Liveにアクセス]を選択します(下図)。



[CS Liveにアクセス]パネルが表示されるので、[Acrobat.comホーム]をクリックします(下図)。



ブラウザが起動し、Acrobat.comが表示されるので、[Folio Bundler]パネルでデータをアップした際に使用したAdobe IDでサインインします(下図)。



Acrobat.comの左側のリストに自分のワークスペース(下図ではtest)が確認できますので、そのワークスペースをクリックしてみましょう。自分がアップロードしたデータがfoilo化されて表示されているはずです。



foilo化されたファイル(上図ではsample)をダブルクリックすることで、foiloファイルのプレビューが確認できます。また、上部のアイコン(下図赤枠部分)をクリックすることで、縦と横の表示の切り換えも可能です。目的に応じて右側のフィールドにタイトルや署名を入力します。各項目には、それぞれ以下のような内容を入力します。
タイトル:各コンテンツのタイトルを入力します。この内容が目次にも使用されます。
署名:署名欄
セクションタイトル:雑誌のセクション名称(例:「レビュー」、「社説」など)を入力します。
詳細:各コンテンツの説明文を入力します。
タグ:タグを入力します。カンマで区切ることで複数のタグを入力可能です。
広告:広告ページの場合、チェックを入れます。チェックしたコンテンツは、目次には表示されません。
スムーズスクロール:慣性スクロールを適用するかどうかを指定します。オフ(ページにスナップ)、水平方向のみ、垂直方向のみ、2方向のいずれかを選択できます。
水平スワイプのみ:チェックを入れると、水平方向のみにページが繋がり、縦方向にはページをめくることはできません。



また、サムネールビューからリストビューへの表示の切り換えも可能です。上図の状態がサムネールビュー、下図の状態がリストビューです。下図赤枠部分のアイコンをクリックすることで切り換えられます。もちろん、記事の順番を変更することもできます。



メタデータの設定が終わったらiPadで確認してみましょう。iPadにあらかじめAdobe Content Viewer for iPad(下図)をインストールしておきます。



Adobe Content Viewer for iPadを起動させ、Adobe IDでサインインすれば、自動的にAcrobat.com上のfolioファイルをダウンロードして、内容を確認することができます。

なお、ベータ版の時とは異なり、folioファイルはローカルにコピーするといったことができないため、他の人にfolioファイルを見てもらいたいといった場合には、Acrobat.com上でファイルの共有を実行します。まず、ウィンドウ下左部の[ファイルを共有]ボタンをクリックします(下図)。



ポップアップメニューが表示されるので、真ん中の項目の[他のユーザーと共有]をクリックします(下図)。



表示される画面で共有したい相手のメールアドレスを入力して[共有]ボタンをクリックします(下図)。



共有したい相手にメールが送信されるので、受け取った方はメールに書かれているURLをクリックして自分のAdobe IDでサインインします。すると、メール受信者には、メール送信者が作成したワークスペースが共有のワークスペースとして表示され、folioファイルが確認できます(下図)。あとは、メール受信者が自分のiPadでAdobe Content Viewer for iPadを起動させ、自分のAdobe IDでサインインすれば、メール送信者が作成したfolioファイルをダウンロードできます。



つまり、販売目的でないようなfolioファイルは、Adobe Digital Publishing Suiteのサービスを契約しなくても、ワークスペースを共有することで他のユーザーのiPadにもダウンロードすることが可能になるわけです。なお、共有できるユーザー数に制限はないようです。

ADPSの3つのエディション

Adobe Digital Publishing Suiteのサービスを契約することで、folioファイルの制作以外の、配信や課金、分析といったサービスが受けられます。サービスは、以前から発表されていた大手出版社向けのエンタープライズ・エディション(価格は定められていない)と、出版社向けのプロフェッショナル・エディション以外に、エージェンシー・エディション(現段階で詳細は未定)が追加される予定です。

ちなみに、プロフェッショナル・エディションの場合、月額50,000円(参考価格)ですが、1年分を一括払いとなるので、最初に600,000円払うことになります。この料金には、年間5,000カウント分(初年度のみ)の料金が含まれており、1年間で5,000ダウンロードを超えないのであれば追加の料金は発生しません(以前、言われていた、最初から120〜130万円かかるわけではありません)。なお、5,000ダウンロード分を使いきった場合には、別途、以下のような前払い料金が発生するようです。ただし、ダウンロード数にカウントされるのは、定期刊行物を出版したときだけのようです。単体アプリとして販売する場合にはカウントされず、追加料金は発生しません。もちろん、単体アプリの制作数にも制限はありません。

  • 25,000フォリオダウンロード(25円/フォリオ) 625,000円
  • 250,000フォリオダウンロード(17円/フォリオ) 4,250,000円
  • 500,000フォリオダウンロード(14円/フォリオ) 7,000,000円

※2011年6月10日現在の情報です。詳細は「購入ガイド」をご覧ください。

(追記 2011.06.23)
2011年6月15日よりFolio Producerの利用が無償のAdobe IDでは制限されたようです。このためFolioファイルの編集(記事の順番の入れ替えなど)ができなくなりました。 記事の順番を入れ替えたい場合は、こちらをご覧ください。


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