今回は、実際にインタラクティブな効果を設定したドキュメントをiPadで確認するところまでの手順を解説したいと思います。まず、インタラクティブな効果を設定したドキュメントの動作を確認します。確認は[Overlay Creator]パネルの[プレビュー]ボタンをクリックして行います(下図)。なお、インタラクティブな効果の設定方法に関しては、ADOBE DIGIPUB MAGAZINEサイト内の「Adobe Digital Publishing Suiteマニュアル」を参照してください。
[プレビュー]ボタンをクリックすると、Adobe Content Viewerが起ち上がり、内容の確認ができます(下図)。フリック同様、マウス操作でページをめくることも可能です。
問題がなければ、ファイルをAcrobat.comにアップロードします。Acrobat.comのサーバー上で、データ(.folio)の管理や記事の束ね、メタ情報の記載、アプリ化の申請等を行います。まず、[Folio Builder]パネルからAcrobat.comにサインインします(下図)。
※Acrobat.comへはAdobe IDでアクセス可能です。アカウントを持っていない方は新規で作成してください。
[サインイン]のダイアログが表示されるので、Adobe IDとして登録したメールアドレスとパスワードを入力してサインインします(下図)。
[Folio Builder]パネルの表示が、サインインしていることを表す表示に変わるので、新しいFolioを作成するために[新規]ボタンをクリックします(下図)。
[新しいFolio]ダイアログが表示されるので、目的にあわせて各項目を設定して[OK]ボタンをクリックします(下図)。なお、「幅」と「高さ」はiPadであれば、それぞれ「768×1024」としておきます。また、[デフォルトの画像形式]は「自動」のままでかまいませんが、「PDF」を選択するとiPadで表示した際にピンチイン/ピンチアウトが可能になります(インタラクティブな設定を行ったページを除く)。ただし、「PDF」を選択した場合、Arobat.com上ではプレビューができないようですので注意してください。iPadのAdobe Content Viewer for iPad上では、きちんと表示されます。
[Folio Builder]パネルに新規でワークスペース(下図ではtest)が作成されます。このワークスペースが1冊の雑誌になると考えると分かりやすいかと思います。なお、無償ユーザーはワークスペースを1つしか作成することはできませんが、ADPSを契約することで複数のワークスペースを作成することができるようになります。つまり、無償ユーザーでもデジタルマガジンを1冊は作成することができるわけです。無償ユーザーが新たにデジタルマガジンを作成したい場合には、現在のワークスペースを消去して、新たにワークスペースを作成してください。
再度、[新規]ボタンをクリックして、記事を新規作成します(下図)。
[新しい記事]ダイアログが表示されるので、各項目を設定して[OK]ボタンをクリックします(下図)。
現在、開いているドキュメントがサーバー上にアップロードされます(下図)。
アップされた記事名(図ではsample)をダブルクリックすると、縦置き用のドキュメントがアップされているのがわかります。この状態から横用のドキュメントを開き、[新規]ボタンをクリックしてアップロードします(下図)。横用が必要なければ、この手順は省いてください。
横用のドキュメントもアップロードされました(下図)。なお、他の記事(ドキュメント)も同様の手順でアップロードしてください。
ちなみに、ドキュメントを開いていなくても、[Folio Builder]パネルのオプションメニューから[読み込み]を選択することで、データをアップロードすることも可能です(下図)。
アップロードが完了したら[Folio Builder]パネルの[プレビュー]ボタンをクリックして、再度、表示の確認をしておくと良いでしょう。Adobe Content Viewerが起ち上がり、デスクトップ上で表示の確認ができます。なお、command(Windowsはcontrol)+Rキーを押すことで、縦と横の表示の切り換えができます。