InDesign CS2からDICカラーの扱いが変わりました。CSまではCMYKベースの「プロセスカラーノート」(DIC ***p)が使用されていましたが、CS2ではLabベースの「DICカラーガイド」(DIC ***s)に変更されました(下図)。
つまり、「プロセスカラーノート」(DIC ***p)が使用されているのは、
- Photoshopでは6.xまで
- IllustratorではCSまで
- InDesignではCSまで
となりました。上記以降のバージョンからは「DICカラーガイド」(DIC ***s)が使用されているわけです。これにより、使用する各アプリケーションのバージョンによっては、Study Room CS No.54のような問題が起こるケースもあったわけです。しかし、InDesign CS2ではこういった問題も解決されています。
例えば、(DIC ***p)を使用した画像を配置した後に同じ番号を使用した(DIC ***s)の画像を配置しても、あとから配置した画像のDICカラーは先に配置されている画像と同じDICカラーとして扱われます(このケースでは、DIC ***p)。またInDesign上でDICカラーを登録する場合でも、配置されている画像に同一番号のDICカラー(DIC ***p)が使用されていると、下図のようなアラートが表示され、DICカラー(DIC ***p)は(DIC ***s)に置き換えられます。つまり、InDesign CS2では、誤って異なる版として出力してしまうといったトラブルを未然に防ぐことができるわけです。