InDesignに特色を使用したIllustratorやPhotoshopの画像を配置すると、その画像で使用されている特色が自動的にスウォッチパレットに登録されます。しかし、同じ番号の特色を使用しているにもかかわらず、DICカラー(DIC 1sとDIC 1pなど)が2つ登録される場合があります(下図参照)。このままで分版出力すると、異なる版として出力されてしまいます。
これはPhotoshop 7.0以降のバージョンではLabベースの「DICカラーガイド」(DIC ***s)、6.0以前およびIllustratorとInDesignでは、CMYKベースの「プロセスカラーノート」(DIC ***p)が採用されているためです(詳細はhttp://kb2.adobe.com/jp/cps/222/222621.htmlをご覧下さい)。
そのため、同じ番号のDICカラーが異なるカラーとして認識されてしまうというわけです。この現象を回避するためには、PhotoshopかIllustratorいずれかのDICカラーの名前を下図のようにどちらのかの名前に統一することで回避できます(図はPhotoshop上で名前を変更したものです)。
また別の回避策として、インキエイリアスを利用する方法もあります。まずプリントダイアログの[色分解]で[インキ管理]ボタンをクリックします(下図)。
次に「DIC 1s」または「DIC 1p」のどちらかを選択します。ここでは「DIC 1p」を選択しました(下図)。
[インキエイリアス]を「エイリアスなし」から「DIC 1s」に変更します(下図)。
これで「DIC 1s」と「DIC 1p」が同じ版として出力されます。