InDesign CC 2014の新機能ではありませんが、CC 2014がリリースされる数日前に、CC用のアップデータが公開されました。このアップデータでは、これまで修正されていなかったいくつかの問題が修正されました(もちろん、CC 2014でも問題点は修正されています)。その中でもとくにありがたいといえるのが、「ここまでインデント」の不具合の修正でしょう。
「ここまでインデント」は、[書式]メニューから[特殊文字の挿入]→[その他]→[「ここまでインデント」文字]を選択することで、手軽に字下げを実現できる機能です。ショートカットは、Macが「comand+¥」、Windowsは「control+\」です(下図)。
しかし、下図のように、中黒や全角のピリオド、欧文スペース等の後ろに「ここまでインデント」文字を挿入すると、2行目以降の頭が揃わず、うまくありませんでした。
そのため、下図のように「ここまでインデント」文字の前に[特殊文字の挿入]→[その他]→[結合なし]を挿入して、回避していた方もいらっしゃるのではないでしょうか(下図)。
この問題が、CC 2014およびCC(バージョン9.2.2)では解消されました。
下図のように、正しい状態で字下げを行うことが可能です。
なお、過去のバージョンで作成されたドキュメントをCC 2014およびCC(バージョン9.2.2)で開いても、下図のように文字組みが変わることはありません。
※ただし、テキストの編集を行うと、正しい状態の文字組みに修正されます。
(追記 2014.12.5)
「ここまでインデント」の不具合いが解消されているのは、[Adobe日本語段落コンポーザー]を使用した時のみで、[Adobe日本語単数行コンポーザー]を使用している時には、これまで通り不具合が発生することが確認されています。
早急な修正を望みます。