No.47 使い回せる表組みを考える

InDesign 2.0Jでは、かなり便利な表組みの機能が搭載されました。しかし表の体裁は同じで、中の数値のみが毎回変更されるような表組みの場合、元の表組みを活かしたまま、中の数値のみを差し変えることはうまくできません。
まず下図のような簡単な表を作りました。表の体裁およびマゼンタの部分の文字は変わりませんが、シアンの部分の文字のみ、毎回変更される表があるとします。



このような表の場合、毎回新しく表を作るのは面倒なので、シアンの部分の文字のみ別フレームで作るといいかもしれません。
まずシアンの部分のセルを選択し、コピーします(下図)。



任意の場所でペーストすると、下図のようにシアンの部分の表のみがペーストされます。



この表組みを[表]→[表をテキストに変換]でテキストに戻し、各行の行頭にタブを挿入し、タブ組みで体裁を整えたものが下図です。



体裁を整えたら、これを[段落スタイル]に登録します(名前は「表組用」としました)。



元の表のシアンの部分の文字のみ削除し、タブ組みで整えたテキストフレームを重ねたものが下図です(表作成機能で作った表とタブ組みで作ったフレームが重なった状態となっています)。



シアンの部分の文字のみ差しかえたいので、下図のようなタブ区切りのテキストを用意します。



タブ組みで作ったテキストフレーム内の文字を選択し、用意したタブ区切りのテキストと差しかえます。このテキストに先程登録した[段落スタイル]を適用すればOKです(下図参照)。



今回は、毎回使い回す事のできる表組みを考えてみましたが、実際にこの方法が使えない表も多いかもしれませんし、最初からタブ組みのみで作った方がいい場合もあると思います。1つの方法として、こんな作り方もあるんだ程度に考えていただけるといいかもしれません。


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