[索引]もInDesign 2.0Jから、新しく追加された機能です。今回は、この機能を使ってInDesign 2.0JのユーザガイドP.451「む」の索引(下図)と同じものを作ってみたいと思います。InDesignでは「索引項目レベル4」まで設定できますが、今回のサンプルでは「索引項目レベル2」までを使用します。
まず[索引]パレットを表示させ[参照]をクリックし、文字ツールで「紙色スウォッチ」の文字を選択します。次に[索引]パレットの[新規索引項目を作成]ボタン(下図赤丸)をクリック、または【option+command+U(Windowsはalt+Ctrl+U)】キーを押します。
すると下図のようなアラートが出ます(このアラートが出るのはショートカット使用の場合だけです)。
[OK]をクリックすると下図のようなダイアログが表示されますので[読み]を入力しOKします。
※[索引項目]に漢字や半角カタカナが使用されている場合、[読み]を入力しなければなりません。英数字や記号、全角カタカナ、ひらがなの場合は入力しなくても大丈夫です。[読み]を入力する必要のない文字の場合、下図のようなダイアログは表示されません。表示させたい場合は、[索引]パレットで目的の項目をダブルクリックして下さい。
「紙色スウォッチ」という文字は「索引項目レベル2」に設定したいので上図の矢印(赤丸)をクリックして、文字を「索引項目レベル2」に移動させます。
次に「索引項目レベル1」に「無効化」という文字とその読みを入力します(下図)。
人名のような特定の[索引項目]を強調したい時は、[ページ番号用に文字スタイルを適用]にチェックを入れ、適当な文字スタイルを設定します(今回は設定しません)。
またページ番号のない索引項目を作成する場合は[種類]ポップアップメニューから[ページ範囲の圧縮]を選択し、他の項目を参照する索引項目を作成する場合は[種類]ポップアップメニューから「を参照」「も参照」「参照」「矢印」のいずれかを選択します(今回は設定しません)。
[種類]ポップアップメニューから「相互参照の作成」を選択すると語句をカスタマイズすることもできます。
同様に「黒」という文字にも[索引]を設定します。
次に「無効なリンクアイコン」という文字にも[索引]を設定しますが、同じ文字が何箇所にもある場合は、ひとつずつ設定するのは面倒です。そんな時は、[すべて追加]ボタン(下図)をクリックします。他のページで使用されている同じ語句を検索して自動的に追加してくれます。
※[すべて追加]を実行する時には注意が必要です。例えば「コンマ」という語句で[すべて追加]を実行すると、「パソコンマニア」という語句にも検索マーカが付けられてしまいます。
すべてを設定し終わると[索引]パレットは下図のように表示されています。
全て設定し終わったので、[索引の作成]ボタン(上図赤丸)をクリックします。
[索引の作成]ダイアログで「索引」「Index」などのタイトルを入力します。またタイトルにスタイルを設定したい場合は、スタイルも設定します。
目的に応じて[レベルスタイル][索引スタイル][項目分離]欄等を設定し、OKをクリックすると、ポインタがテキスト配置アイコンに変わりますので、目的の場所にテキストを配置します。
設定する各項目について簡単に説明します。
レベルスタイル
各索引レベルに設定する[段落スタイル]を選択します。
索引スタイル
セクションの見出し
セクションの見出しに設定する[段落スタイル]を選択します。
ページ番号
ページ番号に設定する[文字スタイル]を選択します。
相互参照
「を参照」や「も参照」などの他の項目に関係する索引項目を作成した場合に、「を参照」や「も参照」という文字に設定する[文字スタイル]を選択します。
相互参照見出し
相互参照に設定されている文字の[文字スタイル]を選択します。
項目分離
見出しに続く
「索引項目」と「ページ番号」の間に入れる文字・特殊文字等を設定します。デフォルトでは半角スペースが2つ設定されています。
項目間
[入れ子]ではなく[1行にまとめる]が選択されている場合、索引項目間を区切る特殊文字を選択します。デフォルトではコンマが設定されています。
ページ範囲
「20~24」などのように複数ページにまたがるページ範囲を作成した場合に、「20」と「24」の間に入れる文字を選択します。ページ参照ダイアログの[種類]ポップアップメニューで[次のスタイル変更へ]~[次のページ数]を選択した場合に使用します。デフォルトではENダッシュが設定されています。
ページ番号間
「20,24」などのように複数のページ番号がある場合、ページ番号間を区切る文字を選択します。デフォルトではコンマの後にENスペース入るように設定されています。
相互参照前
索引項目やページ参照と相互参照の熊切りに使用する特殊文字を選択します。デフォルトではピリオドの後に半角スペース入るように設定されています。
項目終了
項目の終わりに表示する特殊文字を選択します。デフォルトでは何も設定されていません。
それぞれの項目用のスタイルをあらかじめ作成していない場合、下図のように[段落スタイル]パレットに必要なスタイルが新しく作成されます。必要に応じて各スタイルの内容を設定して下さい。
各スタイルの内容を変更し、体裁を整えたものが下図です。
(注意事項)
※大文字と小文字は別の項目として扱われ、大文字・小文字の順でソートされます。また単数と複数(catとcats等)、ひらがなとカタカナも区別されます。
※マスターページやペーストボードのテキストを[索引項目]に設定すると、[索引]パレットのページ番号は、「マスター」「PB」と表示されますが、生成した索引には表示されません。
※選択したテキストにインライングラフィックや特殊文字がある場合、その部分は[索引項目]ボックスには表示されません。また、特殊文字はメタキャラクタに変換されて表示されます。
※デフォルトでは「記号・数字・アルファベット・かな」の順でソートされます。設定を変更したい時は、[索引]パレットメニューから[ソートオプション]を選択して、変更して下さい。
※[読み]テキストボックスには、半角カタカナ、漢字は入力できません。
※[索引項目]に同じ文字が入力されていても、[読み]に違う文字を入力すると、別の索引項目として扱われます。
※[索引項目]に登録したテキストにはテキストマーカが挿入されます。単語を選択する場合、設定されているマーカも選択されます。カット、コピー、削除をするときは注意して下さい。