No.38 クリッピングパスの仕様

InDesign 2.0Jからクリッピングパスの仕様も変更されたようです。まずクリッピングパス付き画像(下図)を用意し、InDesign 1.0Jと2.0Jに配置してみました。



この画像を1.0Jに配置したのが下図ですが、ダイレクト選択ツールでクリッピングパスを選択すれば、パスには色や線の太さを設定する事ができました。



またダイレクト選択ツールで画像を選択し、deleteしてもパスは残る仕様になっていました(下図参照)。



同じ画像を2.0Jに配置したものが下図ですが、ダイレクト選択ツールでクリッピングパスを選択しても、パスには色や太さを設定する事はできなくなりました([カラー]パレットや[線]パレットはグレーアウトになっていて、設定できません)。



また1.0Jと同様に、ダイレクト選択ツールで画像を選択しdeleteすると、2.0Jではクリッピングパスは削除されます(下図)。



試しに1.0Jでクリッピングパスに色をつけたものを2.0Jで開いてみましたが、ちゃんと再現されています(下図)。



色々と試してみた所、1.0Jではクリッピングパスで切り抜きを行ったものは、そのクリッピングパスの大きさでバウンディングボックスが表示されるのに対し、2.0Jでは実際の画像の大きさ(切り抜きされた部分も含めた大きさ)でバウンディングボックスが表示されます。
つまり1.0Jでは、クリッピングパス自体の中に画像が配置されるのに対し、
2.0Jでは、画像の大きさのフレームの中にクリッピングパスと画像が配置されているといった感じなのです。そのため、2.0Jでは(画像の大きさの)フレームには色や線の太さが適用できますが、クリッピングパス自体には色や線の太さは設定できないようです。

(追記 2002.6.15)
ちなみにIllustrator 8でアートボード外にオブジェクトがある場合、AI形式でもEPS形式でもInDesignに配置する事ができますが、Illustrator 9以降では、AI形式の場合、アートボード外のオブジェクトはInDesignには配置できませんので、注意して下さい(EPS形式の場合は大丈夫です)。


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