InDesign 2021では、画像の被写体に応じてテキストを回り込ませることが可能となりました。例えば、下図のようなケースで試してみたいと思います。
画像を選択し、[テキストの回り込み]パネルで[オブジェクトのシェイプで回り込み]ボタンをクリックします。次に、[輪郭オプション]の[種類]に[被写体を選択]を選びます。また、適宜、[上オフセット]も設定します(下図)。
これで、画像の被写体を基準として回り込みがされます(下図)。
しかし、テキストが画像の背面にあるため見えていません。この機能では、実際に画像が切り抜かれるわけではないので、画像がテキストの背面にないと、あまり意味がないかもしれません。そこで、画像を背面に送ります(下図)。どうでしょうか? 自動的に車の形で回り込みがなされています。
他の画像でも試してみます(下図)。
この機能を効果的に使用するには、画像を選びそうです。下図のように、背景を残しつつ、メインの対象物に対して回り込みさせたいケースです。なお、画像によっては、被写体を認識しづらいケースがあることも覚えておきましょう。