ドキュメントページ又はマスターページを別のドキュメントにコピーする方法を試してみました。コピーする方法は簡単で、コピー元とコピー先のドキュメントを2つとも開いておき、コピー元の[ページ]パレットでコピーしたいページまたはマスターページを選択した状態で、コピー先ドキュメントのウィンドウへそのままドラッグすれば、コピーされます(下図参照)。
すると、コピー先のドキュメントの最終ページの後に、ドラッグしたページが追加されます。
残念なのは、
- 一度に複数ページをコピーすることができない
- 片面ページだけコピーしたくても、見開きページでコピーされてしまう
- 単ページで作成したドキュメントと見開きページで作成したドキュメント間ではコピーができない
といった事でしょうか。
2番目の「片面ページだけコピーしたくても、見開きページでコピーされてしまう」は、不要ページを削除すれば良いのですが、あとの2つは改善されると有難いです。
それでは、ページをコピーした場合に「移行される要素」「移行されない要素」「移行時に変化する要素」のそれぞれに分けて考えてみたいと思います。
移行される要素
- グラフィックとリンク情報
- 画像に含まれたプロファイル(コピー先のドキュメントに存在しない場合に移行されます)
- 連結されたテキストフレームおよびフレームグリッド(指定したページ以外のテキストは移行されません。つまりコピー元のページ内に表示されているテキストのみがコピーされるということです)
- ルーラガイド
- ペーストボード上のアイテム
- InDesignで作成されたオブジェクト
移行されない要素
- マスターページ上のアイテム(ローカルオーバーライドされた項目は移行される。ちなみに、移行されたページには、マスター「なし」が適用されます)
- セクション情報
移行時に変化する要素
- レイヤー(コピー元とコピー先で同じ名前のついたレイヤーは、ひとつのレイヤーとして結合される)
- カラー(コピー元とコピー先で同じ名前のカラーが存在する場合、その名前に番号が追加されたものが新規カラーとして[スウォッチ]パレットに追加される。例えば、両方のドキュメントに「blue」というカラーが存在した場合、コピー元の「blue」はコピー先では「blue2」となります)
- スタイル(コピー元とコピー先で同じ名前の文字スタイル・段落スタイルがある場合、コピー先のスタイルが適用されてしまう)