InDesignでは、テキストを配置、ドラッグ&ドロップ、コピー&ペーストした場合に、5000byte目毎に2バイトフォントがかかると、文字化けするという不具合があります(下図は「○○○○●○○○○■」を続けて入力し、最初にaという文字を加えたテキストをInDesignに配置したものです。赤枠部分が文字化けしているのがわかります)。
この現象は「InDesign」→「Plug-ins」→「Filters」にある[Text Import Filter]のバグによるものです(下図参照)。
通常、Shift-JISのテキストを配置する場合、この[Text Import Filter]を使用してテキストが配置されます。ですからテキストを配置した時の文字化けを防ぐには、他のFilterを使用してテキストを配置する事により回避することができます。
エディターやワープロソフト等を用い、RTF(リッチテキスト)形式や、ユニコード形式にしたものを配置するようにしましょう(タグ付テキストでも文字化けしませんが、タグ付テキストの場合、テキストを埋め込む事ができません)。
以下に、それぞれのFilter がどういったテキストを配置する時に使用されるかを記述いたします。
Word 97-98 Import Filter
Windows版Word97、Mac OS Word 98に対応(テンプレートには対応していません)。
RTF Import Filter
Rich Text Format(リッチテキストフォーマット):RTF1.14・1.15に対応。
Text Import Filter
テキストファイルに対応。
Excel 97-98 Import Filter
Windows版Excel97、Mac OS Excel 98のスプレッドシートに対応(Excelチャートには対応していません)。
Tagged Text Import Filter
InDesign・QuarkXPress3.0タグテキストに対応。
Tagged Text 1.0 Import Flt
Page Maker 6.5xのタグテキストに対応。
テキストを配置する時には[テキスト読み込みオプション]の[文字セット]に注意して下さい。ユニコードを配置する時に、ここがShift-JISになっていたり、Shift-JISを配置する時に、ユニコードになっていると文字が正常に配置されません(下図参照)。