[段落]パレットには[Adobe単数行コンポーザ]と[Adobe複数行コンポーザ]という項目があります(下図参照)。デフォルトでは[Adobe複数行コンポーザ]が選択されていますが、それぞれ文字組がどのように違うか試してみました。
下図が[Adobe単数行コンポーザ]で組んだものです。
下図が[Adobe単数行コンポーザ]で組んだものです。
この2つを見比べると、明らかに組版結果が違うのがわかります。[Adobe単数行コンポーザ]は従来のアプリケーションが使用していた方法で、[Adobe複数行コンポーザ]は複数行のテキストに対し、設定された値を用いて段落の前の方の行を最適化するそうです。
見たところ[Adobe複数行コンポーザ]を使用した方が、キレイな文字組みができそうです。通常はデフォルトのままでいいでしょう。ユーザガイドによると[Adobe単数行コンポーザ]は改行を手動で制御する場合などに適しているそうです。
[Adobe複数行コンポーザ]の設定は[編集]→[環境設定]→[組版]で行います(上図参照)。
「行先まで分析」で、編集している行より何行前までコンポーザが分析するかを指定します。大きい数値を指定すると、組版動作が遅くなるようです。
「通りまでの候補を使用」では、各行に対して考慮する分割点の最大数を指定します。
ちなみに[Adobe複数行コンポーザ]は和文に対しても適用されます。
(コンポーザに関する詳細は、ユーザガイドP.173・174・179をご覧下さい。)