[段落スタイル]と[文字スタイル]は登録して使用するととても便利です。設定したスタイルはワンクリックで適用することができるので、作業効率を上げることができます。操作方法はQuarkXPressと似ているので解りやすいと思いますが、InDesignの場合かなり細かく設定できます(下図参照)。
通常[段落スタイル]を適用した段落の一部分だけ書体を変えたい場合などに[文字スタイル]を適用する事が多いと思いますが、[文字スタイル]を適用してある段落に、再度[段落スタイル]を適用する場合には注意が必要です。[文字スタイル]が適用されている部分は、そのまま[文字スタイル]が残るのです。つまり[文字スタイル]は[段落スタイル]より優先されるということです。
通常[段落スタイル]を適用する場合は、適用したい段落にカーソルを置き、適用する[段落スタイル]をクリックします。又、スタイル設定と異なる設定を削除して[段落スタイル]を適用する場合には【option(Windowsはalt)+適用したいスタイルをクリック】しますが、この方法ですと先に設定した[文字スタイル]はそのまま残ります。
[文字スタイル]を消去して[段落スタイル]を適用したい場合には、【option(Windowsはalt)+shift+適用したい段落スタイルをクリック】をすることにより[文字スタイル]が消去され、その段落すべてに[段落スタイル]が適用されます(詳細はユーザガイドP.184~188)。
又、便利な機能として[次スタイル]というのがあります(下図参照)。
これはどういったものかといいますと、見出しの後に必ず本文がくる場合などに、見出しの[段落スタイル]の中の[次スタイル]という項目に本文の[段落スタイル]を設定しておくと、見出しを改行した後の段落に自動的に設定した段落スタイル(上記の場合は本文の段落スタイル)が適用されるというものです。ただしテキストを直接入力した場合にしか使えませんが…。
(補足)
- スタイルにはショートカットを設定できます。
- QuarkXPress同様、スタイルを適用した段落中に変更された部分があると、スタイル名の後に「+」がつきます(下図参照)。