InDesignで[ファイル]→[配置]を行うと、下図のようなダイアログが表示されます。それぞれの項目がどういった働きをするか調べてみました。
読み込みオプションを表示
テキストエディタやテーブルエディタ、WordやExcelなどからテキストを読み込むことができます。ここにチェックを入れると、読み込むファイル形式用のダイアログが表示されます(詳しくはユーザーガイドP.127~130)。
ちなみに、テキストファイルを配置する場合は、下図のようなダイアログがでます。
フォーマットの保持
ここにチェックを入れた場合、リッチテキストなどの属性をもったテキストを配置すると、元のフォーマットを活かして配置できます。又、チェックをはずすと元のフォーマットを無視して配置します。
SimpleTextやJeditなどのテキストを配置した時は、チェックを入れても、入れなくても変化はありませんでした。
文字グリッドの適用
ここにチェックを入れると、テキストを配置に使用するフレームグリッドの[フレームグリッド設定]が使用される([フレームグリッド設定(ドキュメントデフォルト)]ではありません)。
名前からするとフレームグリッドのみに適用されるようだが、実際に試してみると、テキストフレームにも[フレームグリッド設定]が適用されます。ただし、テキストフレーム自体には[フレームグリッド設定]がないので、[フレームグリッド設定(ドキュメントデフォルト)]が適用されます。
注意すべき点は、フレームグリッドにしてもテキストフレームにしても、[フレームグリッド設定]で設定してある[行間]は適用されないということです。[文字]パレットの[行送り]を見ると括弧( )付きで表示されているのがわかります。フレームグリッドの場合は、([グリッド揃えグリッド揃え)]を[なし]以外に設定してあれば、自動的にグリッドに揃うので問題はありませんが、[グリッド揃え]を[なし]にしていると行がベタで送られてしまいます。又、テキストフレームの場合は、[フレームグリッド設定]の[グリッド揃え]で何を選択しているかで行の始まる位置や行送りが変わりますので注意が必要です。
ちなみにチェックを入れずに配置すると、何も選択していない時の[文字]パレットや[段落]パレットに表示されている属性が使用されるようです。
引用符の変換
チェックを入れておくと、まっすぐな引用符(" ")とアポストロフィ(')が活字タイプの引用符(“ ”)とアポストロフィ(‘ ’)に変換されます。ただし引用符もアポストロフィも行頭とスペースの後にあるものは、「“」に変換され、その他の時は「“ ”」に変換されるので、チェックを入れた場合は注意が必要です。
選択アイテムの置換
ここのチェックをはずすと、テキストフレームやフレームグリッドを選択した状態で[配置]を行っても、そのままフレームに配置されず、マウスポインタがテキスト配置アイコンに変化します。つまりフレームを選択しないで[配置]を行った時と、同じ状態になります。通常はチェックを入れておいた方がいいでしょう。
(補足)
InDesignでは、円や四角などのオブジェクトにもテキストを配置できます。フレーム以外のオブジェクトにテキストを配置すると、オブジェクトはテキストフレームになります。