今回は[メディア]パネルについて解説していきます。InDesignではSWFやFLV、MP3、F4V、MOV、AVI、WMVといったファイルの読み込みが可能です。[メディア]パネルを利用することで、ビデオのプレビュー、再生オプションの設定、ビデオコントローラーの選択、ナビゲーションポイントの作成(ボタンアクションのターゲットとなるタイムコードマーカー)、外部メディアへのリンク、さらにはビデオをスクラブ再生してフレームを選択し、プレースホルダーに使用するポスター画像の作成も可能です。
※スクラブ再生:データの任意の場所をドラッグした通りに再生する事こと。
まず、ドキュメント上にムービーファイルを配置します。ここではflv形式のファイルを配置しました(下図)。
[ウィンドウ]メニューの[インタラクティブ]から[メディア]を選択し、[メディア]パネルを表示させます。配置したムービーファイルを選択すると、[メディア]パネルではそのムービーを再生できるので、プレースホルダーのポスター画像として使用したい箇所でフレームをストップします(下図)。
[メディア]パネルの[ポスター]に目的のものを選択します。ここでは[現在のフレームから]を選択して、現在表示をストップしている画像をポスター画像として指定しました(下図)。なお、[ポスター]に[なし]を選択すればポスター画像は何も表示せず、[標準]を選択すれば汎用のムービーまたはサウンドポスターを表示します。[画像を選択]を選択すれば、任意の画像(ビットマップのみ)をポスター画像として使用することもできます。
プレースホルダーを見てみると、[ポスター]として指定した画像が表示されているのが分かります(下図)。
このままSWFやPDFに書き出しても、ビデオの再生や停止といった操作はできないので、次にコントローラーを設置します。あらかじめ多くのスキンが用意されているので、[制御パネル]のポップアップメニューから目的のスキンを選択します。ここでは「SkinOverPlaySeeStop」を選択しました(下図)。
なお、[ロールオーバー時にコントローラーを表示]にチェックが入っていると、ユーザーがビデオにカーソルを合わせた時に、コントローラーが表示されるようになます。
[プレビュー]パネルで動作を確認します(下図)。問題がなければSWFやPDFに書き出します。