今回は[オブジェクトステート]パネルを解説していきます。このパネルを利用することで、SWFにパブリッシュした際に、ユーザー自身の操作によって表示されるアイテムの切り替えが可能になります。例えば、ボタンをクリックすることで、表示させる写真をユーザー自身が切り替えるといったことができます。
※[オブジェクトステート]パネルは、[ウィンドウ]メニューの[インタラクティブ]から表示します。
ここでは、ボタンをクリックすることで、表示させる写真を切り替え可能なコンテンツを作成したいと思います。まず、ドキュメント上で使用する画像を重ねて配置します。[レイヤー]パネルを見てみると分かりますが、ここでは5枚の画像を重ねて配置しています(下図)。
5枚の画像を選択した状態で、[オブジェクトステート]パネルの[選択範囲をマルチステートオブジェクトに変換]ボタンをクリックします(下図)。
※誤って関係ないオブジェクトが選択されていないか注意して作業しましょう。[レイヤー]パネルから選択をすると、簡単に目的のオブジェクトだけを選択できます。
選択していた5枚の画像が[オブジェクトステート]パネルに読み込まれますので、任意の[オブジェクト名]を入力します(下図)。ここでは「Building slideshow」と入力しました。
[レイヤー]パネルを見ると、指定した名前でマルチステートオブジェクトに変換されたのが分かります(下図)。
ここでは、ボタンをクリックして写真を切り替えたいので、あらかじめ作成しておいたボタン用のオブジェクトを選択して、[ボタン]パネルでアクションを設定します。ここでは[アクション]に[次のステートに移動]を設定しました(下図)。また、ロールオーバー時のボタンカラーも変更しています。
ちなみに[アクション]のポップアップメニューは、「SWFのみ」に適用できるアクションと「PDFのみ」に適用できるアクション、そしてどちらにも適用できるアクションがあるので注意してください。
※[オブジェクトステート]パネルは、[ウィンドウ]メニューの[インタラクティブ]から表示します。
※[ボタン]パネルの使い方はStudy Room CS4 No.10「Flash書き出し」も参照してください。
同様の手順でもう1つのボタン用のオブジェクトに対しても[ボタン]パネルでアクションを設定します。ここでは[アクション]に[前のステートに移動]を設定しました(下図)。
設定が終わったら、[スプレッドをプレビュー]ボタンをクリックして、動きを確認してみましょう(下図)。
[プレビュー]パネルが表示されるので、ナビゲーションボタンをクリックして意図した動作をすればOKです(下図)。あとはSWF等、目的のファイルに書き出します。