選択ツールを用いてプレーンテキストフレームやフレームグリッドをコピー&ペーストする際の注意点は、Study Room CS No.48でも記述しましたが、文字ツールを使用して、テキストをコピー&ペーストする際にも、思いもよらぬ形でペーストされる場合があります。
まずストーリーパレットを表示させた状態でプレーンテキストフレームを作成します。
この時、Aは[フレームの種類]に「テキストフレーム」、Bは[フレームの種類]に「フレームグリッド」が選択された状態でプレーンテキストフレームを作成します(下図)。
次に文字ツールでそれぞれの文字列をコピーし、A→A、A→B、B→A、B→Bにペーストします。通常、プレーンテキストフレーム間でのコピー&ペーストは、元のテキスト属性を保ったままペーストされます。しかし、AをBにペーストした場合にのみ、下図のようにフォントやサイズが変わってペーストされるという、おかしな結果となりました。
さらに今度は、Cというフレームグリッドを作成します(下図)。
このCに先程のBのプレーンテキストフレームのテキストをペーストします。通常、フレームグリッドにペーストしたテキストは、そのフレームグリッドに設定されている属性でペーストされます。しかし実際は、下図のように不明なフォントとしてペーストされたり、コピー元のフォントによっては、そのままの属性でペーストされます。
※下図の2番目のケースは、コピー元BのフォントをゴシックMB101 Pro Bに変更してからペーストしたものです。
このように[フレームの種類]に「フレームグリッド」が選択された状態で作成したプレーンテキストフレームは、純粋にプレーンなテキストフレームではなく、なんらかの属性を持っているのではないかと思われます。思わぬ形でペーストされないためにも、[フレームの種類]のデフォルトは「テキストフレーム」にしておくのが良いのではないかと思います。ただし、Study Room CS No.45で記述したように、タグテキストを配置する際には、[フレームの種類]を「フレームグリッド」にして下さい。