[レビュー用に共有]という機能は以前もご紹介しましたが、今回はより詳しく解説していきたいと思います。この機能は、InDesignドキュメントをクラウド上にアップすることで、共有したメンバーからフィードバックを受け取ることができるというものです。
[レビュー用に共有]機能を使用するには、まず目的のドキュメントを開いた状態で、アプリケーションバー右側にある[共有]ボタンをクリックし、[レビュー用に共有]を選択します(下図)。
すると、このレビューに対して[タイトル]を付けることが可能となるので、任意のタイトル名を入力し、[作成]ボタンをクリックします(下図)。これにより、このドキュメントがクラウド上にアップロードされます。なお、1つのドキュメントに対して、複数のレビューを作成可能です。
ドキュメントがアップロードされると、[公開範囲]が設定可能になります(下図赤枠)。[招待のみ]と[公開]のどちらかが選択できますが、[招待のみ]を選択すると、指定した人とだけレビューを共有できるのに対し、[公開]を選択するとアップロード先のURLを知っていれば誰でもドキュメントをレビューできます。
なお、[招待のみ]の場合、招待された人はAdobe IDが必要なのに対し(レビューの際に、新規でAdobe IDを作ることもできます)、[公開]の場合には、Adobe IDがなくてもレビューできるという違いもあります。また、[公開]の場合のみ、レビュー用のドキュメントを開く際のパスワードを指定することもできます。その場合、[パスワードを要求]をクリックすることで、パスワードを指定できます(下図参照)。
[公開範囲]を指定したら、[共有者を追加]をクリックして(下図赤枠)、実際に共有する人のメールアドレスとコメントを入力します。なお、共有者が複数人いる場合は、メールアドレスをカンマで区切って入力することもできます。
入力し終わったら、[閲覧用に招待]を実行すれば、招待状が送信されます(下図)。
ここでは、所有者である自分以外に、もう1人招待しました(下図赤枠)。なお、[すべて削除]をクリックすれば共有者すべてを削除でき、名前をマウスオーバーすると表示される[削除]ボタンをクリックすれば、その共有者のみを削除できます。
なお、共有者にはドキュメントの確認だけで、コメントの入力を求めない場合は、右下の詳細設定[…]のボタンをクリックして[公開設定]を選択します(下図赤枠)。
すると、コメントを許可するかどうかのボタンが表示されます(下図)。コメントを許可しない場合は、この設定をオフにしておきます。
ちなみに、詳細設定[…]の他のコマンドの意味も理解しておきましょう(下図赤枠)。
[レビューを新規作成]は、開いているドキュメントで新しいレビューを開始する時に選択します。同じドキュメントであっても、共有者を変えるなどして、新しいレビューを開始することもできます。
[レビューを削除]は、このレビューを削除したい場合に選択します。
[レビューをwebで管理]を選択すると、ブラウザが立ち上がり、自身のCreative Cloudの[公開中のアイテム]が表示されます(下図)。ここで、各レビューファイルをクリックすれば、コメント等を確認できます。