CC 2018(13.1)のアップデータでは、InDesignからPDFを書き出す際に、[個別のPDFファイルを作成]という機能が追加されています。この機能は、その名のとおり、PDFを1ページごとに書き出すことができる機能です。
[Adobe PDFを書き出し]ダイアログを表示させると、[一般]カテゴリーに[個別のPDFファイルを作成]オプションが追加されています(下図)。このオプションをオンにすることで、[サフィックス]が指定可能になります。
では、InDesignドキュメントから個別のPDFを書き出して見ましょう。まず、[ファイル]メニューから[書き出し]を選択して[書き出し]ダイアログを表示します。[形式]に[Adobe PDF(プリント)]を選択したら、任意の名前を付けて保存する[場所]を指定します(下図)。
[保存]ボタンをクリックすると[Adobe PDFを書き出し]ダイアログが表示されるので、[PDF書き出しプリセット]等を指定したら、[一般]カテゴリーの[個別のPDFファイルを作成]にチェックを入れて、[サフィックス]を指定します。
[サフィックス]には、右側の▲マークから[ページサイズ][ページ番号][連番]のいずれかを選択できますが、[ページサイズ]を選択するとフィールドには「^S」、[ページ番号]を選択すると「^P」、[連番]を選択すると「^#」が入力されます。
ここでは[連番]を選択しました。なお、▲マークの右側には、実際にどのようなファイル名が付くかのサンプルが表示されます。なお、ファイル名の最初の部分には、[書き出し]ダイアログで指定した[名前]が使用されます(下図)。
[書き出し]を実行すると、指定した場所にファイルの名前で新規フォルダが作成され、1ページごと、指定した番号(ここでは[連番])が付いた状態でPDFが書き出されます(下図)。
なお、[サフィックス]のフィールドには任意のテキストを入力可能ですが、[ページ番号]や[連番]が選択されていないと、[サフィックス]に入力した文字のうしろに、自動的に連番が振られます(下図)。図のケースでは[サフィックス]に「_A」と入力しました。