InDesignでは簡単にPDFを作成することができるようになりました。今までですと、一度PSファイルを書き出し、それをDistillerを使って PDFを作成していましたが、InDesignでは[ファイル]→[データ書き出し]でPDFを選ぶことによって、簡単にPDFが作成できます。作成されるPDFはAcrobat 4.05と同じver1.3です(ちなみにAcrobat 5.0はver1.4です)。
Distiller 4.05で作成するPDFと違うのは、見開きでPDFが作成できることと、トンボを含んだPDFを作成できることです(下図参照)。
また、InDesignには[画像データをフレームにクロップ]という項目もあります(下図参照)。ユーザガイドによるとこれは「フレームの表示可能な範囲にある画像データだけを書き出すことで、ファイルサイズを小さくできることがある」となっています。
ためしにA4/4C/2ページで画像が3点配置してあるファイルで[画像データをフレームにクロップ]をチェックした場合と、チェックをはずした場合で試してみました。
[画像データをフレームにクロップ]のチェックをはずしたものが「サンブル1」でチェックを入れたものが「サンプル2」です(上図)。チェックを入れたものの方がファイルサイズが少し小さくなっています。写真の少ないデータではあまりファイルサイズを押さえられませんが、写真点数が多いデータの場合は結構ファイルサイズが押さえられそうです。
(余談)
最近「InDesignから書き出すPDFは、Distillerで書き出すPDFより重い」という話を耳にしたので、今回、InDesignからプリプレスファイルを書き出したものをDistiller経由でPDFにしたものと、直接PDFを書き出したものとでファイルサイズを比べてみたのですが、Distiller経由でPDFにしたものの方がファイルサイズが大きくなってしまったものもあり、はっきりとした事はわかりませんでした。まだまだPDFについては勉強不足という事もあり、またいずれ詳しく検証してみたいと思っています。