InDesignでは、ドキュメントを作成したバージョンよりも古いバージョンで開くことはできません。
そのため、ドキュメントを下位バージョンで開こうとすると、下図のようなアラートが表示されます。
ドキュメントを下位バージョンで開くためには、作成したバージョンでIDML形式のファイルに書き出したものをを下位バージョンで開く必要がありました(ただし、InDesign CS4以降)。
IDML形式を書き出すためには、[書き出し]ダイアログ、あるいは[別名で保存]ダイアログの[形式]に「InDesign Markup(IDML)」または「InDesign CS4以降(IDML)」を指定し、[保存]ボタンをクリックします(下図)。
しかし、Adobe Creative Cloudのユーザーには、IDML互換ファイルを作成しなくても下位バージョンで開くことができるサービスが提供されています(ただし、InDesign CS6以降)。
InDesign CS6以降の下位バージョンで開こうとすると、下図のようなダイアログが表示され[変換]ボタンをクリックすることで、下位バージョンでもドキュメントを開くことができます。
[変換]ボタンをクリックすると、Cloud上でIDMLが自動生成され、ファイルを開くことができますが、手動でIDMLを作成した場合とファイルの内容は変わりません。
ただし、インターネットに接続していないと、下図のようなアラートが表示され変換できません。
なお、上位バージョンのドキュメントを開くことができるのは、
InDesign CS6(サブスクリプション版)、CC、CC 2014となります。
※CC 2015は、まだ上位バージョンがないため記述していません。