InDesignで作成したドキュメントは、作成したInDesignよりも古いバージョンでは開くことができません。そのため、古いバージョンのInDesignでドキュメントを開くためには、IDML(拡張子.idml)形式に書き出す必要があります。
IDMLとは「InDesign Markup Language」の略で、IDML形式で保存したファイルはInDesign CS4以降で開くことが可能です(ただし、ドキュメントの100%の互換性が保証されているわけではないので、どうしてもといったケース以外での使用はお勧めできません)。
IDMLの書き出し方法ですが、InDesign CS6までは[書き出し]ダイアログで[形式]に[InDesign Markup(IDML)]を選択して[保存]します(下図)。
InDesign CC以降であれば、[別名で保存]ダイアログの[形式]に[InDesign CS4 以降(IDML)]を選択して[保存]してもかまいません(下図)。
このように、以前であれば一度IDMLに書き出した後、古いバージョンで開く必要がありましたが、InDesign CC 2014.2(10.2.0.69)アップデータにより、手動でIDMLを書き出さなくても、Creative Cloud上で自動的にIDMLが作成され、古いバージョンのInDesignで開くことが可能になりました。
※この機能を使ってドキュメントを変換できるのは、InDesign CS6以降です。
例えば、InDesign CC 2014で作成したドキュメントをInDesign CS6で開こうとすると、下図のようなアラートが表示されます。
[変換]ボタンをクリックすると、変換作業が実行されます(下図)。
変換作業が終わると、InDesign CS6でドキュメントが表示され、[別名で保存]ダイアログが表示されます(下図)。
あとは、目的に応じた作業を行います。