ユニコードでは、当初U+0000~U+FFFFまでの16進4桁(65536コードポイント)を使用していました。しかし、世界中のすべての文字に番号を割り当てるのには数が足らず、Unicode 3.0以降、U+10000以降にも文字が割り当てられました。
例えば、「つち吉」はU+20BB7(D842+DFB7)です。InDesign CS(3.0)で「吉」を「つち吉」に置換するには[検索/置換]ダイアログで下図のように設定します。
ちゃんと「つち吉」に置換されます(下図)。
(注)下図の「つち吉」は小塚明朝Proを使用していますが、フォントによってはU+5409 全ての異体字(aalt)に字形を割り当てているものもあります。
ところが、同様の手順でInDesign CS2で置換を実行すると下図のようになってしまいます。
これを回避するためには、<020BB7>といったように5桁の数字の頭に「0」を追加して6桁で表示します(下図)。
これにより正常に置換が実行されます。
なお、4桁のユニコード番号を持つ字形への置換は、これまでと変わりはありません。