InDesignでは、ページパレットに[スプレッドの単層化]というメニューがあります(下図)。通常は[デフォルト]が選択されていますが、他にも[単層化なし(透明を無視)]と[カスタム...]があります。
InDesignでは、透明を使用したオブジェクトを含むドキュメントをプリントする際、プリントダイアログで設定した[透明統合スタイル]を使用して、単層化と呼ばれる作業を行います。しかし、InDesignでは、見開き単位で異なる設定を使用してプリントすることが可能です。それが、この[スプレッドの単層化]です。この設定は、ドキュメント全体に設定された[透明統合スタイル]より優先されます。
デフォルト
ドキュメント全体に設定された[透明統合スタイル]を使用してプリントします。
単層化なし(透明を無視)
透明の設定を無視してプリントします。
カスタム...
[カスタム]を選択すると、下図のようなダイアログが表示され、任意の[透明統合スタイル]を設定できます。
しかし、見開きごとで[スプレッドの単層化]を設定した場合でも、プリントダイアログの[詳細]→[透明]で[スプレッドオーバーライドを無視]にチェックを入れることで、見開き単位での設定を無視して[スタイル]欄で設定した[透明統合スタイル]を使用して、プリントすることが可能です(下図)。