InDesign CS5では、新規ドキュメントを作成する際の[新規ドキュメント]ダイアログに、[開始ページ番号]を指定できるようになりました(下図)。あとからページ番号を入力する必要がなくなり、手間をひとつ省くことができます。
ただ問題なのは、「ノンブルは奇数からスタートするけど見開きから始めたい」とか「ノンブルは偶数からスタートするけど片ページから始めたい」といったケースです。
※本来、ノンブルのつけ方としては間違っていますが、このような印刷物はけっこう存在します。
そこで、見開きから始めたい場合には[開始ページ番号]に偶数を、片ページから始めたい場合には[開始ページ番号]に奇数を入力してドキュメントを作成してください。ここでは[開始ページ番号]に「2」と入力し、見開きから始まるドキュメントを作成しました(下図)。
次に[ページ]パネルのパネルメニューから[ドキュメントページの移動を許可]を選択して、チェックを外します(下図)。
※デフォルト設定ではオンになっています。
[ページ]パネルで最初のページを選択した状態で、[ページ]パネルのパネルメニューから[ページ番号とセクションの設定]を選択します。[ページ番号割り当てを開始]にチェックを入れ、目的のページ番号(ノンブル)を入力します。ここでは「3」と入力しました(下図)。
「OK」ボタンをクリックすると、見開きで奇数から始まるドキュメントとなります(下図)。
※Study Room CS3「No.27 見開きから始める」を見ると分かりますが、CS5ではドキュメント作成時にページ番号の指定ができるようになっただけで、基本的な動作自体はこれまでのバージョンと変わっていません。