No.24 表の作成

InDesign 2.0Jでは、表作成機能がつきました。今回は、簡単に表作成について触れてみたいと思います。

セルの選択

マウスでドラッグして選択する事もできますが、セル内にテキスト挿入点をおき【esc】キーを押すことでもセルを選択する事ができます。再度【esc】キーを押すと、セル内のテキストが選択されます。

複数のセルの選択

マウスでドラッグする以外の方法としては【shift+矢印キー】を使います。セルが選択された状態で【shift+矢印キー】を押すと、その押した矢印キーの方向のセルが追加して選択されます。

列の選択

マウスポインタが下図のような形になったらクリックします。



行の選択

マウスポインタが下図のような形になったらクリックします。



表すべての選択

マウスポインタが下図のような形になったらクリックします。



セルを移動する

【Tab】キーを押すことで、次のセルに移動します。
【shift+Tab】キーを押すことで、前のセルに移動します。
※セルの移動方向は、ストーリーの組み方向の文字組みの流れに従って移動します(セルが選択された状態の時は選択されるセルが移動し、テキスト挿入点の時はテキスト挿入点が次のセルに移動します)。
セルが選択された状態で【矢印キー】を押すと、その方向のセルに移動できます。

ドラッグによる行や列の挿入

【option(Windowsはalt)】キーを押しながら、行や列の境界線をドラッグします。もちろん表パレットで数値を設定することもできます。

行や列の幅を変える

文字ツールを行や列の境界線上に合わせると下図のようなアイコン変化しますので、そのままドラッグします。もちろん表パレットで数値を設定することもできます。
※デフォルトでは、行の高さはフォントサイズを基にして決定されます。



表の幅を変えずに行や列のサイズを変更する

【shift】キーを押しながら境界線をドラッグします(下図参照)。



表全体のサイズ変更

表の右下に文字ツールを合わせ(横組みの場合)、下図のようなアイコンに変化したらドラッグします。縦と横の比率を保ったままサイズ変更する場合には【shift】キーを押しながらドラッグします。ただし、表が複数のテキストフレームにまたがっている場合には、マウスポインタを使用して全体のサイズを変更する事はできません。



表の前後のスペースを変更する

[表]→[表の属性]→[表の設定]で[表と段落のスペース]セクションで[前スペース]と[後スペース]に値を設定します。

段落分離禁止オプション

選択した行を分離禁止にするには[表]→[セルの属性]→[行と列の設定]で[次の行と連動]にチェックを入れます(下図参照)。
行を指定した場所で分割する場合は[行の開始位置]ポップアップメニューから適切なものを選択して下さい(下図参照)。



タブを表のセル内に挿入する

[書式]→[特殊文字挿入]から[タブ]を選択する事で、セル内にタブを使用する事も可能です。

セル内のテキストの回転

セル内のテキストを90°・180°・270°に回転する事ができます。[表]→[セルの属性]→[テキスト]で[セルの内容を回転]セクションで設定します(下図参照)。



オーバーセットセルの内容表示

セルの右下隅(横組み)または左下隅(縦組み)に小さい赤い点が表示されている時は、テキストがオーバーセットされている事をあらわしています。オーバーセットセルの内容を表示するには、セルのサイズを大きくするか、テキストの書式を変更します(セルの内容を選択するには【esc】キーを押してセル全体を選択し[文字]パレットで書式を設定します)。
※インライングラフィックがセルよりも大きい場合[内容をセル内に入る部分のみ表示]を選択すると(上図)、インライングラフィックは、セルの境界線までの部分だけ表示されます。

罫線の選択

[線]パレットで、外側の境界線のいずれかをダブルクリックすると外側の境界線すべてが選択または選択解除され、内側の境界線のいずれかをダブルクリックすると内側の境界線すべてが選択または選択解除されます。また、いずれかの境界線をトリプルクリックすると境界線全体の選択と選択解除ができます(下図参照)。



表の配置

WordやExcellの表を配置する事ができます。[ファイル]→[配置]を利用した場合、リンクで配置されるのに対し、コピー&ペースト(またはドラッグ&ドロップ)の場合は、InDesignの表として取り込まれます。

[表]パレットの機能を図にしました。参考にして下さい。



※表は連結されたテキストフレーム(またはフレームグリッド)にまたがって作成する事ができます。
※表内にはインライングラフィックやインラインテキストフレーム・別の表などを挿入する事ができます(ただし表のセル内にグラフィックを挿入した場合、セルの高さはグラフィックが入るサイズに拡張するが、セルの幅は変わりません)。
※表の罫線は、線の中心から両側に太ります。その為、実際のセルのサイズは線の太さ分小さくなります。

(改善希望)

  • 表の罫線は[ベタ]と[二重線]しか使用できません。点線なども使用できるようにして欲しい。
  • セルの体裁を維持したまま、内容を変更できるようにして欲しい。つまり同じ体裁の表を作る場合、1つ作って中のテキストのみ別のものを流し込むという事ができない。これを改善して欲しい。

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