InDesign 2.0Jには、かなり強力な表作成機能が搭載されました。試しに[データ書き出し]でEPS形式で書き出しものをIllustrator 8.0.1と9.0.2で開いてみました。InDesignで作成した表をIllustratorで開く事ができれば、面倒な作表はInDesignで作業するというのもありかなと考えたからです。
まず下図のような簡単な表組みをInDesignで作成しました。
これを[ファイル]→[データ書き出し]でEPS形式で書き出したものを、Illustratorで開いてみました。残念ながら8.0.1では開く事ができませんでしたが(配置は可能)、9.0.2では問題なく開く事ができました(下図)。
ちなみにドロップシャドーがない表でも8.0.1では開けませんでした。
ただし、線はセルの天地左右がそれぞれバラバラになった線となっています。またコーナーなどは、複雑な線で構成されていたりしますので(赤枠内参照)、Illustrator上で線を編集するのは大変そうですが、その他は特に問題ないようでした。
(ちなみにバックのドロップシャドーは埋め込まれた画像となっていました。)
Illustrator 9.0以上で作表するのが大変な場合、InDesignで作った表をIllustratorにもってくるのも場合によってはいいかもしれませんね。
(追記 2002.5.21)
すいません。上記検証に一部間違いがありました。
EPSで書き出した表をIllustrator 9.0.2で開いた場合、セルは天地左右バラバラになった線で表されると書きましたが、実は必ずしも線で表現されるわけではありませんでした。
上左図はドロップシャドー「有」でEPS書き出し後、Illustrator 9.0.2で開いたもの、
上右図はドロップシャドー「無」でEPS書き出し後、Illustrator 9.0.2で開いたものです。
ドロップシャドー「有」の場合は、線ではなく「塗り」の方形で表され、
ドロップシャドー「無」の場合は、「線」で表されました。
InDesign側でどのような効果が適用されているかで、Illustratorで開いた時に「線」で表示されるか、「塗り」で表示されるかが変わるようです