InDesign 2.0Jになって画像等をインラインフレームとして配置した時の仕様が変わったようです。まず下図をご覧下さい。
これは16Qの本文中に縦横3ミリのグラフィック(オレンジの円)をインラインフレームとして配置したものです。
1.0Jの時は配置したグラフィックの下部が本文のベースラインに配置されていましたが、2.0Jでは仮想ボディの下辺に配置されます(1.0Jにおけるインライン・グラフィックスの仕様はStudy Room 1.0J No.52・No.53をご覧下さい)。
それでは同じ16Qの本文に縦横4ミリのグラフィック(オレンジの円)をインラインフレームとして配置してみましょう(上図)。
1.0Jですと、
仮想ボディ−(仮想ボディの下辺からベースラインまでの距離)
を超えるグラフィックを配置すると2行取り(フレームグリッドの場合)になってしまいましたが、2.0Jでは本文と同じ大きさのグラフィック(この場合4ミリ)を配置する事ができるようになりました(ただし[グリッド揃え]を[欧文ペースライン]や[平均字面の下]にしているとダメですが……)。
個人的には、この仕様はありがたいのですが、困ったことがあります。1.0Jのドキュメントを2.0Jで開くとインラインフレームの位置が変わってしまうのです。
上図は1.0Jで作成したもの、下図はそれを2.0Jで開いたものです。赤枠内の数値をご覧下さい。
配置したインラインフレームの位置が変わってしまっています。1.0Jで作成したものを2.0Jで開く時はご注意下さい。
(追記 2002.4.21)
Adobeテクニカルソリューションデータベース サポート文書番号221592にこの件についての記述が追加されました。