Study Room 1.0J No.52ではテキストフレームにおいてインラインフレームがどのような振る舞いをするかを検証しましたが、今回はフレームグッドでの場合を検証してみます。まず下図をご覧下さい。[グリッド揃え]は[仮想ボディの中央]にしてあります。
テキストフレームの時と同じように「1」が3mm、「2」が5mm、「3」が7mm、の円(緑)をインラインフレームとして配置しました。見たところ「1」では、テキストフレームの時と同じように配置されているようです。念のため、選択ツールで選択してみました(下図)。
[変形]パレットの座標値を見ても、テキストフレームの場合と全く同じです。インラインフレームの配置のされ方はテキストフレームでもフレームグリッドでも変わらないようです。
ただ「2」と「3」のケースを見るとわかるように、グリッドフレームの場合は、本文をグリッドに揃えようとするので、配置されるインラインフレームがA(仮想ボディの上からベースラインまでの間隔)より大きい場合は、2行取りになってしまいます。これでは困りますので、これを1行取りにしてみましょう。まず下図のように円を選択して、[段落]パレットの[行取り]に1を入力します。
そうすると下図のように1行取りになりますので、最後にベースラインシフトで調整しましょう。
他にも[グリッド揃え]を[なし]にしてテキストフレームの時のように扱うこともできます。
またこんな方法もあります。「3」の7mmの円を配置したケースで試してみます。まずダイレクト選択ツールで円を選択し、円の大きさを縦横4mmに変形させます(下図)。
すると行取りが2行から1行になりますので、[変形]パレットの参照ポイントを下図のようにして、縦横7mmに戻します。するとなぜか行取りが2行になりません。
このインラインフレームをベースラインシフトで移動させれば出来あがりです(下図)。
どうしてこうなるのかは解りませんが、念のためPSプリンターからプリントしても正常にプリントされました。しかし、実際にセッターなどから出力を試したわけでもなく、この手順で実際に使用した場合に問題がないかどうかはわかりません。
ちなみに縦組みで試したものが下図です。やはり先に配置するインラインフレームを90°回転させておかないと、正常に配置できませんでした。
(追記 2001.11.22)
縦組みでインラインフレームを配置する場合、先に90°回転させてから配置する方法以外にも別の方法がありますので、ご紹介させていただきます。まず下図をご覧下さい。
上左図の三角形をインラインフレームとして配置すると、上右図のようになります。この時、配置した三角形を選択して[変形]パレットを見ると「−90°」になっているのがわかります。
これを「0°」にしたものが下図です。正しく配置されているのがわかります。最初に回転させてものを配置するよりも、配置してから回転させた方が簡単かもしれませんね。
ただし[変形]パレットで回転を「0°」にする場合は[選択ツール]を使用してインラインフレームを選択して下さい。[ダイレクト選択ツール]では「0°」にはできません。