No.61 フレームグリッド設定での長体・平体の不思議

BBSにてVietcomさんから書き込みがありましたので[フレームグリッド設定]で平体を設定した時、実際のフレームグリッドはどのようになるかを試してみました。
フレームグリッド設定で
フォントサイズ:14Q 文字垂直比率:90% 文字水平比率:100% 行間:9.4H(行送り:22H)としました(下図参照)。



この設定で実際にフレームグリッドを作成すると[文字]パレットの数値は下図のようになります。



なぜか、フォントサイズ:12.6Q 文字垂直比率:100% 文字水平比率:111.11%
となってしまいます。文字の大きさ自体は[フレームグリッド設定]で設定したものと、計算上はあっていますが、なんかおかしな仕様です。
ちなみに行送りの(11.34H)は、12.6Q×文字垂直比率90%=11.34H
となっているようです。これも変ですね。
それでは逆に[文字垂直比率]を110%にするとどうなるでしょうか(下図参照)。




フォントサイズ:15.4Q 文字垂直比率:100% 文字水平比率:90.91%
となって、やはりおかしいようです。

どうやらInDesignは升目(グリッド)の大きさを決めるのに、まず変形された文字の大きさで升目を認識し、その升目の大きさに対して変形を適用している感じがします。
試しにそのフレームグリッド内のテキストを全て選択し[文字]パレットで、
フォントサイズ:14Q 文字垂直比率:90% 文字水平比率:100% 行送り:22H
に設定し直すと、文字はグリッドに揃わなくなります。12.6Qとして認識されたグリッドに、それより大きな文字があると認識されるからのようです。[グリッド揃え]を[なし]にすれば、文字はグリッドに揃うのですが、最後の1行のみフレームグリッドからあふれます。行送りの値を少し小さくしてやれば、ちゃんと収まるので、これは単位換算の誤差ではないかと思っています。
作業上、支障があるわけではないのですが、この仕様は直してほしいものです。


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