Study Room 1.0J No.08でも述べましたが、マスターペジ上で作成したオブジェクトは選択ツールで【command(WindowsはCtrl)+shift+クリック】により、ドキュメントページ上で選択する事ができます。そのオブジェクトを修正し、その後、マスターページ上のオブジェクトを再度、変更したらどうなるか試してみました。
マスターページ上で上図のようなオブジェクトを作りました。
1 が線と塗りのある図形
2 が文字
3 が画像
4 がラインです。
それをオブジェクトページ上で下図のように変更しました。位置、線、塗り、書体、色、太さ等色々変更しました。
今度はマスターページのオブジェクトを下図のように変更しました。
その結果、ドキュメントページ上のオブジェクトはどうのような影響を受けたでしょうか。下図がその結果です。
このパターンでは、2と3の文字や画像は何も影響を受けていませんが、1と4の図形やラインは影響を受けています。これだけでは、どのように影響を受けるのかわかりにくいので他にも色々なパターンで試してみました。
その結果わかったのは、ドキュメントページ上で変更した属性のみがマスターページとの連携が切れ、他の属性は、まだマスターページとの連携を保っているということです。
どういうことかと言いますと、例えば、1の例で言いますと、ドキュメントページ上で[塗り]の色だけ変更したとした場合は、線の色や太さ、オブジェクトの位置はまだマスターページとの連携を保っているということです。次に位置を変更すると、位置の情報がマスターページとの連携が切れます。2や3の例ですと、フォントや画像を変えただけだと、位置や大きさはまだマスターページとの連携を保っていて、マスターページで位置を変えれば、ドキュメントページでも位置は変わります。
今回の1や4の例では、ドキュメントページ上でオブジェクトの形状を変えたにもかかわらず、マスターページ上の形状の変更が一部反映されていますが、これはマスターページ上で「角を丸くする」や「点線にする」という属性を加えたためだと思われます。
ドキュメントページ上で変更したオブジェクトがある場合、マスターページで再度変更をする時は注意が必要です。
ドキュメントページ上で変更したオブジェクトに影響がでては困る場合には、[ページ]パレットから[選択部分をマスターから分離]を適用して下さい(下図参照)。
(追記)
ドキュメントページでマスターページ上のオブジェクトを変更してしまったが、やっぱり元に戻したいというときは、そのオブジェクトを選択し[指定されたローカルオーバーライドを削除]を選択することにより、元のマスターページと同じオブジェクトに戻すことができます(下図参照)。