テキストフレームの周りに下図のようなコーナーの飾りを作成する場合、目的の場所に各コーナーオブジェクトを配置すればOKですが、テキストフレームのサイズが変更になった場合には、各コーナーオブジェクトを手動で移動する必要があります。そこで、コーナーオブジェクトの位置を簡単に変更できるような、伸び縮みするコーナーの飾りを作成したいと思います。
まず、各コーナーオブジェクトを配置後に任意のサイズでテキストフレームを作成します(下図)。
次に、テキストフレームを選択した状態で[オブジェクト]メニューから[テキストフレーム設定]を選択し、[テキストフレーム設定]ダイアログで[テキストの配置]の[配置]を[均等配置]に変更しておきます(下図)。
選択ツールで左上のオブジェクトを選択し、テキストフレーム内の行頭にアンカー付きオブジェクトとして挿入します(下図)。
文字ツールに持ち替え、アンカー付きオブジェクトのうしろに「右インデントタブ」を挿入します(下図)。「右インデントタブ」は、[書式]メニューから[特殊文字を挿入]→[その他]→[右インデントタブ]を実行することで挿入できます。
選択ツールに持ち替え、右上のオブジェクトを「右インデントタブ」のうしろにアンカー付きオブジェクトとして挿入します(下図)。
このアンカー付きオブジェクトを選択したまま、[オブジェクト]メニューから[アンカー付きオブジェクト]→[オプション]を実行します。[アンカー付きオブジェクトオプション]ダイアログが表示されるので、[アンカー付き位置]の[基準点]を右側にし、[Xオフセット]を指定します(下図)。指定する値は、もともとの飾りのオブジェクトの位置と同じになるよう調節してください。
文字ツールに持ち替え、今、挿入したアンカー付きオブジェクトのうしろで改行したら、左下のオブジェクトと右下のオブジェクトもアンカー付きオブジェクトとして挿入します(下図)。左下のアンカー付きオブジェクトと右下のアンカー付きオブジェクトの間には、「右インデントタブ」も挿入します。つまり、テキストフレーム内は以下のようになっているはずです。
【1行目】アンカー付きオブジェクト(左上)― 右インデントタブ ― アンカー付きオブジェクト(右上)
【2行目】アンカー付きオブジェクト(左下)― 右インデントタブ ― アンカー付きオブジェクト(右下)
最後に、右下のアンカー付きオブジェクトに対しても、[アンカー付きオブジェクトオプション]ダイアログで[アンカー付き位置]の[基準点]と[Xオフセット]を指定します(下図)。
これでできあがりです。テキストフレームのサイズを変更すると、それに合わせて伸び縮みするコーナーの飾りが作成できました(下図)。
※この記事は、InDesign Secretsの以下の記事を参考に記述しています。
https://creativepro.com/creating-cool-corner-effects-in-indesign-with-anchored-objects/?utm_source=CreativePro+Network+List&utm_campaign=4ddd0243cc-cproweekly_03-17-21&utm_medium=email&utm_term=0_98b7b678b4-4ddd0243cc-262808889&mc_cid=4ddd0243cc&mc_eid=6ba3c30b6a