環境設定に[黒の表示方法]という項目が追加されました(Illustrator CS2にも「ブラックのアピアランス」という名称で、同様の設定項目が追加されています)。これはRGBおよびグレースケールデバイスでの黒の表示を設定する項目です(下図)。
InDesignおよびIllustratorでは、純ブラック(k=100)を画面上に表示したり、非PostScriptプリンタでプリントするとリッチブラックに見えます。商業印刷を目的とした場合に、この純ブラック(k=100)とリッチブラックの差を再現できるようにするための設定が、この[黒の表示方法]です。
「スクリーン(下左図)」および「プリント/書き出し(下右図)」のそれぞれに「すべての黒を正確に表示」と「すべての黒を正確に出力」を選択すれば、純ブラック(k=100)とリッチブラックの差を再現できます。
「すべての黒をリッチブラックとして表示」および「すべての黒をリッチブラックとして出力」を選択すると、「k=100」は「RGB=000」として表示・出力(非PostScriptプリンタにおいて)されます。つまり、純ブラック(k=100)とリッチブラックは同じに見えるということです。
なお、この設定を変更しても、ドキュメント内のカラー値が変更されるわけではありません。