この機能は、選択したテキストに対し、一気に複数の段落スタイルを適用できる機能です。とは言っても、どのようなケースに対しても使用できる機能というわけではありません。下図のサンプルテキストを例に見ていきたいと思います。
上図のように、段落順に「見出し」→「小見出し」→「本文」という段落スタイルを適用したいテキストがあったとします。これまでですと、段落ごとに段落スタイルを適用する作業を行う必要がありました。しかしCS2では、テキストすべてに一気に段落スタイルが適用できます。まず、あらかじめ適用する段落スタイルを作成しておきます(下図)。
ここでは、「見出し」「小見出し」「本文」という段落スタイルを作成しました。さらに、各段落スタイルの[次スタイル]を設定します(下図)。
「見出し」の[次スタイル]に「小見出し」、「小見出し」の[次スタイル]に「本文」、「本文」の[次スタイル]に「見出し」というように設定します。
これで準備は整いましたので、テキストを全て選択して、最初に適用したい段落スタイル名(ここでは「見出し」)の上で右クリック(control+クリック)します。
すると、選択したテキスト全てに段落スタイルが適用されます(上図)。つまり段落順に「見出し」→「小見出し」→「本文」という段落スタイルが、連続して適用されるわけです。
このように段落スタイルを繰り返し適用していくケースでは、一気に段落スタイルが適用できます。しかし、「本文」の段落が複数続くようなケースでは、一気に適用することはできません。とは言っても、ある程度まとめて適用することはできるので、これまでよりは段落スタイルの適用も素早く行うことができるでしょう。